【ユゲ】
何かが蒸発している場面だったり、効果名の通り”湯気”の表現で使う事もありますが、キャラが怒ってたり、気を溜めている時に使われる事も多いかしら。また、不安だったり焦燥感に駆られる場面でも効果的だと思います。 |
----- 使用例 -----
キャラが一寸怒っているみたいな感じが感じられるでしょうか?
【カケオドロ/おびオドロ】
画面向かって左が”カケオドロ”、右が”おびオドロ”です。 両方とも基本的に不安や焦燥感を表現するのに使われる事が多いですね。判り易く云うと「カイジ」の”ざわざわ”って感じでしょうか(^^;)。 絵柄にも因るので一概に云えませんが、効果は似た様なモノなので、画面をベタで締めたい時におびオドロを使うと良いでしょう。 |
----- 使用例 -----
【ユゲ】と雰囲気が似てますが、少しニュアンスが違うのが判るでしょうか? ”カケオドロ”の例(画面向かって左の絵)・”おびオドロ”の例(画面向かって右の絵)どちらとも、苛立っているor怒りを溜めている雰囲気ですね。 因みに、”カケオドロ”と”おびオドロ”の使用例絵の効果背景を入れ替えても雰囲気は成り立ちますが、キャラのベタバランスを考えると、ベタの多い”カケオドロの例”のキャラは画面的に真っ黒になってしまい、コントラスト的に良くないので”カケオドロ”を使うのがベターでしょう。 |
【円オドロ】
オドロ系なので、これも不安や焦燥感を表現するのに使う事が多いのですが、考えが巡る(堂々巡り含む)時や困惑している時でも効果的だと思います。 ただ、描くのが少々手間なのが欠点なんですよね、これ。 因みに、サンプルは一寸スカスカ気味になってますが、もう一寸隙間を詰めて描くと画面が締まって良いです(出来が悪くて済みません)。 |
----- 使用例 -----
絵だけでは一寸判りづらかったので、科白を入れてみました。
困惑している様が伝わるでしょうか?
【放射】
これは良く見かける効果でしょう。 光などが放射している時にも使いますが、気分が晴れた場面やキャラの表情が明るくなった時に表現される事が多いと思います。ボーっとしている時に一寸だけ使っても効果的かもしれませんね。 あと、サンプルを観ると判りますが、中央に行くほど点線の長さを短く、菱形(ダイヤ)をイメージして点を配列していくと綺麗に描けます。 |
----- 使用例 -----
此はもぅ観て雰囲気が判るかと〜。
【キリ/たれ線】
画面向かって左が”キリ”、右が”たれ線”です。 どちらも気分が沈んでいく場面や表現で使われる事が多いですね。ただ、キリは背景等で薄暗がりを描く時に使う事が多いと思います。が、ベタで画面を締めたいなぁーと思った時には効果的なので、その辺は臨機応変に〜。 |
----- 使用例 -----
たれ線の使用例。
こんな風にキャラが凹んでたりする時によく使われてますね。
【ワカメ】
基本的には不安になってくる表現で使われますが、感情が湧いてくる時に使っても効果的だと思います。 サンプルはGペンで描きましたが、描き辛かったら筆ペンの方が楽かもです。あと、観ての通り黒と白がグラデーションとなる様描くのがコツです。 |
----- 使用例 -----
今回は感情が湧いてくる雰囲気を現してみました。
【カケアミ】
これは説明不要なほど可成りメジャーですね。 回想シーンから現実への転換・雰囲気表現(例えば、仄かな希望を持ち始めたりとか)以外にも肉筆のグラデーションだったり背景のアクセントにも使えたりと一番汎用性が高いでしょうか。 昔はスクリーントーンが高くて買えず、カケアミで中間色を描写したものです(;_;)。 |
【なわカケ】
これもメジャーですね。 心配または不安になっていったり、段々焦っていったりと云う雰囲気で使う事が多いですが、悶々とした時にも効果的でしょうか。 中間色からのグラデーションにも応用出来るので、カケアミと同じく手間が掛かるけれど効果の高い表現です。 |
----- 使用例 -----
キャラが悶々としている様を描いてみました。
って、観ての通りですね(^^;)。
− あとがき −
今回は感情表現などで使われる効果背景を中心に紹介してみましたが、如何だったでしょうか。使い方については他にも在ると思いますので、好きな漫画などを観て雰囲気を掴んでみたり、自分で試したりして研究してみて下さいませ。 あと、中には描くのが難しい表現もあると思いますが、自分なりに勉強してみて下さいね。でもどうしても上手く行かない場合はお気軽に聞いて下さいませ。 また時間が作れましたら、次回は集中線系を紹介してみようと思います。 |