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秘術師レクエナの休日

★お話
レクエナ…と云えばこの街一番の秘術師である。容姿は子供の様だが、もうかれこれ100年以上は生きている。けど、長生きな魔女にとって仲間内ではまだまだヒヨっ子扱いらしい。
とは云え大層腕がたつ人で、良く街の人達の力になっている。
例えば、魔女術に於ける心霊手術とか子供の食べ物の好き嫌いを治したりする暗示術、かと思えば妖霊などに魅入られた人に護衛の精霊を召還してあげたりと、何かと力になってあげています(野暮な事云えば、それが彼女にとっての仕事ですしね)。
今日は秘術師としてのレクエナの休日。仕事場に置いて有るまだ読んでない魔術書を持って自室で読書。
「こんな時でもないと魔術の本など読めやしない」とは本人の談。
さて、友人である君が食事に格好付けてデートを誘いに彼女の家に行き、そのまま部屋へ行くと、レクエナは本から{スッ}っと顔を上げて意味深に{ニッ}と笑いながらこちらを向いた。
それはまるで、君の心を読み透かした表情の様でもあった。
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C.G.Collection’96(Wizkids発行)に収録させて頂いた作品なのですが、発売されてから結構経ちましたので掲載しました。

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